木屋旅館は鳥取県三朝にある明治元年創業の老舗旅館です。
4年ぶりの木屋旅館に三朝温泉のラジウム浴とオンドルを目当てに一人旅に行ってきました。
岡山から鳥取へはお隣の県で車で1時間半で近いですが現実から離れ、木屋旅館さんの昔の時代へタイムスリップしたかのような空間に入れば遠くても近くでも別世界への旅行記です。
木屋旅館さんの歴史ある建物やお部屋の様子 日常生活では味わえなかった色々な体験や出会いをご紹介していきます。
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木屋旅館の歴史
明治、大正、昭和に三朝温泉街の振れに沿う形で増改築を重ね、迷路のような館内になりました。趣の異なる客室や貴重な木をふんだんに使用した廊下、階段など味のある造りです。
HPでの図解では
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木屋旅館ホームページより引用
迷路のような「登録有形文化財」の宿
2010年、文化庁より全館が登録有形文化財に認定されました。
三朝温泉が湯治場の温泉から、観光地としての温泉旅館街に変貌する先駆け的な旅館建築だったこと、観光形態の変化に対応した温泉旅館だったことを物語る文化的面影を明確に感じる造りとなっています。
裏を流れる三徳川対岸からの写真で 上の絵の様子がよくわかります。
木屋旅館・紅葉の間
2021.4
泊まったお部屋は【紅葉】
控えの間や広縁のある純和風のお部屋
ドアを開けると正面がトイレ
(トイレはPanasonicハイクオリティで清潔 )ここでついでにお伝えしておきますが館内Wi-Fi使えます。
入って右手に次の間、奥が8畳間、広縁、木枠のガラス窓の向こうが三徳川の眺めになります。
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フカフカの座椅子に座るのが落ち着かなくて自分でよけています。
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木屋旅館さんの客室は14部屋
それぞれに趣の違うお部屋です。
木屋旅館・館内の様子
旅館内の暖簾やマットテーブルクロス、階段の手すりに藍染の布で作られたものが
沢山あります。
先代の女将さんの手づくりされたもので
磨きこまれた木の色とよく合って自分の手で旅館を作り上げてきた気持ちが伝わってくるようです。
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階段、廊下は長い年月を物語るようにあめ色に光り磨きこまれています。
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二階の廊下は石畳み。
今上がってきた階段の中程には反対側に行く階段があった・・・
上がって石畳の廊下の紅葉の間の手前には上と下に行く違う階段があります。
本当に迷路のようです。
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ここは昭和の建築の棟です。
大正、明治とタイムスリップの入り口のように階段と廊下が分かれて続いていましたが
用事の無いところをうろつく訳にもいかず昭和の住人として3日間を過ごしました。
木屋旅館の調度品
木屋旅館さんの入り口からの正面、左手が明治の建物・・・フロントです。
帳場といったほうが合っています。
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ロビーに階段状のタンスがディスプレイに使われて
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囲炉裏のあるラウンジ
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ラウンジには古い本がたくさん。
気になった古い写真パネル・・・
次に訪れた別館 【木々】でわかります。
木屋旅館直営茶房【木々】
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木屋旅館さんの道を挟んだ向かい側に【木々】という喫茶店があります。
こちらもレトロ感満載の純喫茶という感じ、
サイフォンで入れる美味しいコーヒーがいただけます。
チェックインして館内の説明をしていただいた時に
こちら【木々】のコーヒー券を頂いていたので夕食後に訪れました。
館長さんに似顔絵を描いていただくことができました。
サラサラとあっという間に話をしながら色付けもされて
実物より200%upの似顔絵は嬉しいです。
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館長さんに描いていただいた似顔絵が旅の思い出になりますよ。
■似顔絵:宿泊の方限定。諸用で館長さんが不在の時は、お描きできません。
■営業時間 17:00~22:00
茶房木木内・カムパネルラの館
喫茶店「茶房 木木」の一角に「カムパネルラの館」という名のスペースがあります。
ラウンジで見たあの写真は宮沢賢治と
木屋旅館の館長さんのおじいさん 河本緑石さんが一緒に写っている写真でした。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくる友人を助けるために自分が無くなってしまう
主人公の親友の名前がカムパネルラでした。
宮沢賢治さんと夏目漱石さんがごっちゃになるくらい日本文学無知な私ですが
館長さんのお話で興味を抱き、
旅行の1泊目を宮沢賢治の銀河鉄道の夜に触れる・・・事になりました。
河本緑石さんについて木屋旅館さんのサイトに詳しいお話があります。
宮沢賢治が亡くなる2年前に亡くなった河本緑石さんの事を知ると感じることが沢山あります。
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不勉強な私がいきなり銀河鉄道の夜を読んで理解ができるのか・・・という件ですが
今はyoutubeという強い見方があります。
解説を受けながらストーリーを知ることができ また、米津玄師さんの作ったカムパネルラという曲にまで行きつくことができ、
ここでもまた。顔の半分を髪で隠し長い指の手を振りながら解説をしてくれる人(しゃもじさん)にも出会うことができたことは
日常とはちがう、時間がゆっくりと流れる旅の地だったからかもしれません。
宮沢賢治さん本人に付いてもラウンジの本の中に漫画で分かりやすい物がありました。
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宮沢賢治さんの下が河本緑石さんです。
以前来た時には夫と二人連れだったために 宮沢賢治さんの話を深く思わなかったのは仕方がない、一人だからこそ気が付くこと。があるものです。
木屋旅館で三朝温泉を満喫!まとめ
古き良き宿木屋旅館のオンドルを目当てに三朝温泉への旅行をしてきました。
明治、大正、昭和、令和の時代をのこしながら大切に守られている登録有形文化財の宿、木屋旅館の歴史や建物の様子をご紹介しました。
外に一歩を踏み出さなければ体験できないことが旅行をすることで体験できます。
元気で動ける幸せを感じながら色々なものを自分の目で見て、味わうことができる旅をするのも人生の楽しみのひとつですね。
旅の醍醐味10個
- 新しい物と出会える(食や文化)
- 古き良き時代にタイムスリップできる
- 現実から離れられる
- ここに来なければ出会えなかった人と出会える
- 知らない人と話ができる
- 気が付いていなかった自分に気づく
- 忘れていた大切な事を思い出す
- 自然に触れ合う事ができる
- 今ある物で何とかする工夫が生まれる
- 旅に出られるという環境に感謝できる
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